インシテミル/米澤穂信

インシテミル

インシテミル

高い時給に釣られてやってきた人たちがある室内に閉じ込められ、そこで相次ぐ殺人…っていう、ありがちなクローズドサーキットもの。映画はまだ見てないですが、なんでこれを映画にしたんだろう?というほど、凡庸な印象。なぜだろう、なぜか矢野龍王先生が恋しくなるというw
多分米澤さんはミステリーをたくさん読んできた方なのかなと思うし、それだけに過去の作品を踏襲した細かな仕掛けとかよくできてたと思うが、当人も作中で言っている通り「夜に1人にならなきゃいけないシステム」や密室が作れない仕組みは、なんとなくミステリ好きが残念がるところなのでは。
主人公の途中からの展開には驚いたけど、最後の犯人にそこまであっという驚きがなかったし(消去法である程度予想できる)いかんせん結末が良くない。ドラマでこういうことやられると「はいはい、続編or映画化乙w」とか思ってしまう、いかん終わらせ方です。あと須和名が超然過ぎて、なんでかなー?と、何か裏を疑わせてしまうのもよろしくない気がした。
でも映画はちょっと見たい。箱島が出てないのはちょっと意外だったのと、安東に北大路欣也さんなのが気になる!