天帝妖狐/乙一
- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/07/19
- メディア: 文庫
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大変良かったです。乙一の感想こんなんばっかりですいませんけど。夜木が可哀想すぎ。遊びのつもりのコックリさんでそんな目に…。しかもコックリさん(早苗)の言葉が平仮名表記で怖い。「いつたなこどもになるといつたな(言ったな、子供になると言ったな)」とか「あらそうしんだのねしにしにしんだしんだ…」とか。夜中に読んでてぞくっとした。もう30年以上もそんな運命のもとで耐えながら生きてるんだなあと思うと切ないっす。またこれラストも切ないのだ。いいのだ。
併録の「A MASKED BALL」はハラハラさせられた。昌子のキャラクターもいいし、犯人も予想を裏切られた。読み返してみるとあーなるほどなるほどって納得する。面白かった。