小生物語/乙一

小生物語

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これは乙一のweb日記を一冊の本にしたものであるのだが、まあとにかく面白い。普段からこの人の小説のあとがきは面白いなー思ってたので今回はそれが一冊になってるわけだから面白くないわけがない。内容だけでも十分笑えるのだが、注釈で面白さ倍増(大分自虐的だが)。注釈個人的には西尾維新佐藤友哉と合コン行った時の惨敗っぷりが好き。
この本のすごいところは、そのうち乙一の日記なのか「小生」という人物の物語なのかわからなくなってくるというところだ。ただの日記じゃ終わらない。デパートで一人取り残された話なんてちょっと怖かったり。
ぜひ読むべし。ただし、かなりふざけてるのでマジメに読まないことが大事。


ネットで適当に書き散らしていた日記が本になった。懇意にしている幻冬舎の編集者がどうしてもとおっしゃるので出版することになった。しかし親切な私は先にこう書いておきたい。この本を読んでも良いことはひとつもない。この本に時間をお金を割くのはやめたほうがよい。