死にぞこないの青/乙一

死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)

死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)

最後で→「(嫌われること、評価されることが)恐かったんだ」← と言っていて、そりゃ最初はそうだったかもしれないけど、最後の方は明らかに調子に乗ってて、「先生」という武器を使ってる気がしてならならなかった。本当に恐かっただけなのかよと。「先生」だからって決して優れた人じゃないし、絶対的でもないし、間違うこともたくさんあるのに、生徒がいて、母親からも「先生、先生」と言われちゃうとこういう事態に陥りやすいんだろうなあと思いました。
とかいうのは置いといて、最後にマサオが先生の家に行ったときに、 →今までのことに罪悪感があったからすぐにマサオを見て復讐にきたことがわかった← とか→縛りつけたはいいけどこれからどうしようか困ってる← っていうところがあんまり他の小説で読んだことなくってリアルっぽい気がして面白かった。
でもアオの存在はよくわからなかったかな。
あとビックリマンシールとか、コロコロとかボンボンとかが出てきて、いかにも小学生男子って感じで乙一はこういうのを入れるの巧いなーと思った。
最後も爽やかで感動するし、よかったです。