フリッカー式―鏡公彦にうってつけの殺人/佐藤友哉

フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)

フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)

何度か小説内に出てくる表現、「壊れてる」。まさに佐藤友哉って人も結構壊れてるなーと思う設定と展開。読み終わった感想としてはでかい津波に巻き込まれたなー、という感じ。一気に読めて一気にがーんと来て、読み終わってほっとする。

「人の物語に土足で入りやがって…。これは僕の物語だ、そうだろう!勝手に入ってきて壊すなよ!」
「君の主観で見れば、この事件は君の物語だ。でもね、僕の主観では、僕の物語だ。それと同じように藤堂友美恵の視点では藤堂友美恵の物語だ」