水没ピアノ―鏡創士がひきもどす犯罪/佐藤友哉

フリッカー式、エナメルときて今回の水没ピアノなのだが、前2作に比べ読みやすく、すべてが最後に集約されている。前回いまいち部分が、今回はかなり良くなってる。うわっそこにつながるのか!!っていう驚きもあったし、愛の物語として読むのなら、かなり切ない話だ。
いつもの壊れっぷりが薄いと言われればそうなのだが、佐藤友哉こういうのも書けるんじゃんという感じ。
正直言ってかなりいい出来だと思う。