エナメルを塗った魂の比重―鏡稜子ときせかえ密室/佐藤友哉

フリッカー式で脇役だった(ある意味主役だが)稜子の物語。
全体を通して言うと佐藤友哉っぽさが出ていて好きだけど、ちょっと不親切かな。小説には視点がいろいろ変わっていくんだけど、それが最後に集約されてないというか、スッキリしてないように思える。
人間しか食べられない少女ってのは結構凄惨なんだけどその発想が面白かった。
あと、いじめられてた子のいじめられ方はかなり気持ち悪かった。前々から思ってたんだけどいじめにトイレを使うのは本当にやめて欲しいんです。吐きそうだから。