Deep Love―アユの物語 完全版/Yoshi

Deep Love―アユの物語 完全版

Deep Love―アユの物語 完全版

すごいびっくりしました。え、これ本なの?こんなの出版していいの?そして売れてるの?もう疑問でいっぱいです。
なんか、脚本のト書きか紙芝居のようでした。ここでこう言ってこうした、そしてここでこうしてこうした、とただあらすじのようなものが延々続く。特にこのシーンの最後で、アユが病気にかかる大事なシーンがある。ここは病院で告知を受けるなりして何か絶対にドラマティックになったはずなのに、


<しかし、風邪ではなかったのだ。そう―アユは→AIDS←にかかっていたのだ―>
という一文で片付いてしまっている。そ、そ、そこを掘り下げんでどうする!!!


あとはアユが馬鹿すぎるのと、→エイズ←うつしまくっといて悲劇のヒロインぶってるとこ、私でさえ知ってるごくごく初歩的な→エイズ←の知識がないこと、それなのに→エイズ←の人の為に基金されることになってること、レイナの決断が理解できないこと、性的描写が多いんですが、そのほとんどがいらないシーンなこと、会話の主語述語がなくて誰に話しかけてるんだかわからなかったり、どういう意味を含んでるのかいまいちわからないこと、いきなり偽善的になる父親、意味なく死んだサラリーマン、好都合に住む家をもらうアユ、


などが気になりました。


基本的に文章が稚拙なのと語彙が少ないのが一番問題ですが、まあ携帯に配信していたようなので、読みやすいし、その点はまあいいですこの際。


それと、話を完結させといて、どんだけ思い入れがあるのか知らんが番外編的なもの書きすぎなのが嫌でした。あと個人的に一番ムカついたのは、「Yoshiの夢が、ついに叶った」とか書いてあるんだけど、お前の夢が叶ったかどうかなんて一切聞いてねえよ。


山田や矢野はなんだかんだ言っても何作か読んでますが、この人の本は死んでも二度と読みたくありません。そう考えると山田や矢野なんて全然マシなのだと思います。Yoshi、マジで読むのに費やした時間返してくれ。