8.1/山田悠介

8.1

8.1

もうやめればいいのに、またまた山田悠介です。正直、最近この人に期待するのは「今回はどんだけつまらない小説なのかなー」ということです。ちょっとでも面白い小説書くと逆に腹立ちます。
あと、何故かよく乙一と一緒にされたり比較されたりしてるのが嫌です。暗黒童話のオープニングの気持ち悪さや、フィルムの中の少女のぞくっとする感じや、失はれる物語のせつなさがこの人に書けるのかと!!なみっこはいいたい!!(すいません乙一ヲタで)
さて、今回は4つの短編。「8.1」はいかにもありがちなホラー。途中から舞がどうかしてしまったのがまるわかり。
あと最近この人のキャラ、チャラチャラしてて感情移入(更に)できないんですけど。
「こうしてボーッとしているだけで幸せと思うようになった私は、おばさんなのかしら?とくだらない考えに没頭して」など相変わらず矛盾した日本語も気になる。ぼーっとしてるのに没頭してるのかよ。
あと偶然多すぎ。また「(現場へ)行くぞ!」…。無理がある。
「写真メール」はなんかキャラが気持ち悪い。一人でしゃべってるオタクとかホント気持ち悪い。最後の方で子供が尋ねてきて同居始める部分が強引。無理がある。
「黄泉の階段」は…これこそ乙一だったら泣けたかも。彼女のこと、そこまで知ってるっつーのもちょっとリアリティに欠ける。また例のごとく「こんな噂がある」→行ってみる→周りに聞くとその情報を知ってる人が都合よく現れる→噂は本当だった!の流れ。はい無理がある。
「ジェットコースター」は、腹立つが割と面白かった。ラスト数ページでおおっと思った。
でも…うーん、やっぱり現実味がない。
いや、ジェットコースターでのゲームについては別にいいと思うんです。そういう設定だから。でも単純に考えて、ぶらさがってるだけを見ててヒートアップするか?と思うし。
引きずりおろしたりするわけでもないし、大きな動きもない。
しかも、今回以外はきっと大きなどんでん返しがあるようなゲームでもないし。
あとは女が可愛くないのと、男の偽善ぶりもありえないと思った。
今回の全体と通した感想→「山田は→叙述←というテクニックを覚えたようだ」