パズル/山田悠介
- 作者: 山田悠介
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/06/01
- メディア: 単行本
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まず、占拠されたときの他の教師の態度。
可愛い可愛い金の卵進学クラスの生徒を「はやくいきなさい!」とか言って校舎にわざわざ残すでしょうか。この際教師なんてどーでもいいから 逃がすのではないかと思うんだが。あと人質が明らかに助ける価値の無い男。
話の流れ上、ああいう性格の人間が人質じゃなきゃ困るのかもしれないが(いや、それでも実は裏ではこういう一面があって、とかいう説明でもいいわけだし)やっぱりクラスの生徒があの教師の為に貴重な勉強時間を投げ打ってやるか?という感じだし。だから主人公が偽善に見える。
あと、占拠した奴ら、「今からパズルのピースを隠す」って。オイオイ事前にやっとけよ。段取り悪いだろ。パソコンで探した部分をチェックするというのも無理がある気がしたし。
で、あとは結末なんですけど、んーと、書きたいことは分かります。でも、それをやるなら、あの出来事をきっかけにクラスの中にちょっとした友情が芽生えて…っていう感じにしておかないと。結局今までと変わりませんが一人友達ゲットしました程度では、そのオチが効いてこない。
もう少しいろいろ練ったほうがいいと思います。