×ゲーム/山田悠介
- 作者: 山田悠介
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2004/08
- メディア: 単行本
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まず、主人公に一切共感できません。いじめたのはお前で自業自得だろ。今更後悔すんなという気になります。せめて、あの頃は若くてあんなことしちゃって申し訳なかったなあって思ってればまだ許せたんだけど。あと警察なめすぎ。あんだけあからさまに狙われてる英明を一人にするかいな。それと、鞠子が動き出すタイミングもおかしい。何故今更?多分山田が10年後から書き始めた為です。相変わらずのご都合主義。
これみよがし(山田の中では伏線)に登場する怪しい女。なにやってんだ鞠子。また頭おかしい人が頭おかしいことしちゃった小説で終わっており、進歩なし。
鞠子に好かれてることがわかって、アルバムを見始め、愕然とする英明というシーンがあるんですが、ウケます。最初から気づけ気づけ!つーか鞠子なにしてんだよ。逆にすごいぞ。だって写真に写る方向にわざといるわけでしょ?すげーよ。きっと彼女は館林美晴です。
あと妙に具体的な郵便局の仕事内容(ここだけちゃんと資料集めたか聞いたと思われる)もなんかウケます。
あとは、なによりその、無駄にグロいところが気になりますね。まったく無駄です。そういう肉体的なものじゃなくて精神的な恐怖の方が怖くてよかったのに。山田には無理だろうけど。ゴキブリって…。なに?クジ引いて「×」ゲームって。そんなにみんなと一緒に「×」ゲームやりたかったのか。可哀想に…。
オチもなんか取ってつけたような感じで、むしろここに伏線貼れよと。
つまり何が言いたいのかというと「山田さん、×ゲームじゃなくて罰ゲームですよ」と。