まほろ市の殺人 秋―闇雲A子と憂鬱刑事/麻耶雄嵩

まほろ市の殺人 秋―闇雲A子と憂鬱刑事 (祥伝社文庫)

まほろ市の殺人 秋―闇雲A子と憂鬱刑事 (祥伝社文庫)

闇雲A子と憂鬱刑事。もう一度書きます。闇雲A子と憂鬱刑事。すごいタイトルじゃないですか?秋と冬、両方同時に借りたんだけど、先にこっちに手をつけずにはいられない。決して有栖川有栖の「蜃気楼に手を振る」ってのも綺麗で悪くないんだけど。
まあそんなことはいいとして、感想です。まず闇雲A子もすごかったが鬱という名前もすごかったし、メランコってあだなも語呂がいい。自分としては「見処少年」っていう名前がすごく好きだった。なんかいい感じ。
うーん展開としては最後グダグダじゃねーかと。そんなんもよかったけどね。ビーチャム様すごいし。ただやっぱり、タクシー云々が偶然すぎたかなと。
最後の言葉遊びみたいなところは好きでした。救いがない感じも好きかな。
なんか、どっかのレビューでこのシリーズは麻耶の一人勝ちというのを見ましたが、まったく同意見です。っていうか反則技だって気もする。うん。薄いからオススメします。ただ人によっては壁本かもしれない。