Mother

最終回。
不満はないけど、まあ、こうまとめるしかないよね…というラストだったかなあ。それでもここ数回は毎回泣いていたドラマでした。


このドラマのすごいところは虐待母仁美が、何故虐待をするようになったかっていうその人生に1話まるまる使ったこと。虐待を「そういう親がいる」と描くのでなくて、誰しもがそうなりうる可能性があるというように描いていたのが印象深いです。
娘を置いて彼氏と旅行に行き、旅行先から娘と電話で喋るときに仁美が泣くんですよね。その涙は娘のせいで友達が楽しんでいる中苦しい生活だったことのなんで私ばっかり、っていう悲しみであり、彼氏との旅行が楽しくて娘を邪魔に思う気持ちであり、そういう気持ちへの罪悪感であり、それなのに娘に「お母さんが楽しいと嬉しい」と言われちゃう。そのすごい複雑な涙がすごく心に残った。最初のシーンで、虐待のニュースを見て「虐待なんて信じられない」と言ってた仁美が、最後同じようなニュースを見て笑うっていうのがすごい展開だなあと思った。もちろん、だからといって仁美を同情的に描くわけでもなく、娘に「もうママじゃないからね」と言われてしまうのですが。最後の方では一切仁美とまーくんが出てこなかったですけど、逮捕のときには「死刑にしてください」と言ってた仁美を最後少しだけでも描いて欲しかったです。あとは、藤吉のキャラがちょっとブレたかなーと思う…。
でもクリームソーダが飲み物です、とか、お母さん手紙書いて、とか、そういう今までの細かな台詞を大事にして、最後にもってきたのはお見事でした。最後は手を重ねるシーンより、これから会いに行くっていうシーンのほうが良かったと個人的には思いましたけど。
ベタですが芽衣のところに婚約者が戻ってくるってのも良かった。



あとはやっぱり松雪泰子田中好子高畑淳子、そして芦田愛菜ちゃんの演技が素晴らしくて引きこまれ、目が離せなくなりました。楽しく喋っていたのに突然泣く演技ができるなんて、芦田愛菜ちゃん末恐ろしすぎる。最後空を見上げるとこはまさに「泣き顔スマイル」だった。これからが楽しみな女優さんだわー。



さあ、次クールはホタルですか!
最近CMを見かけますが相変わらずぶちょおがツンツンツンデレでたまりません!!!!