曲げられない女

あんまり期待していなかったせいもあって面白かったです。ちょっと「結婚できない男」みたいな感じでしたけど。てか遊川さんの脚本でしたか!プロデューサーとかの欄見たのに気付かなかった!
菅野美穂の役はカタブツでやたらきっちりした32歳弁護士見習いの荻原早紀。実は9回司法試験に落ち続けているのです。
「ハギワラさーん」→「オギワラです」
「住んでるところはたまプラザだっけ?」→「たまぷらーざです」
「○○さんの送別会やるんで会費を〜」→「彼女とは別に親しくありませんでしたので」
などと言ったりして、だから周りからは若干鼻つまみ者で彼氏とか友達いなそうなんだけど、実は10年近く付き合ってる恋人がいて、それが大学時代の後輩、正登(塚本高史)。勉強法を教えてもらっているうちに親しくなり付き合って、彼の方が先に司法試験に受かってしまいました。
この正登すごくいい彼氏なんですよね。勉強があるからって彼女の家(=都心のマンション。だけど殺人事件があった事故物件で7万円で借りれてる)に来てもお泊りもせずに帰宅するし、結婚も受かるまで待ってくれるし、途中で早紀のお母さんが倒れるんですが一緒に住んでもいいとまで言ってくれる。で、話の途中で「お母さんのこともあるし、もう弁護士の夢はいいじゃないか、やっぱり結婚しよう」と正登からプロポーズされる早紀。ですが結局「今は結婚できない。正登には試験頑張れって言って欲しかった」みたいに言った途端!
あんなに今まで優しかった正登が「今まで散々待たせといてこれかよ!今までどれだけ我慢してきたと思ってんだ!お前なんか、絶対弁護士になれねえよ!」とブチギレして150万の指輪をぶん投げて去っていきました。
えええええええ!ここは最後まで「それでこそ俺の好きな早紀だ」とか言うと思ってた!まさかの展開でした。まあでも、こういうタイプに「夢を諦めて家庭に入れ」ってのが鬼門てことぐらい視聴者みんなわかってたがな!そしててっきりここで正登の出番終了かと思いきや来週からも出るみたいです。どうなるんだろ。でも谷原さんの役とくっつきそうな雰囲気でもあるけど。


でも菅野美穂の役、結構なツンデレちゃんでした。普段ツンツンしてても恋人の前だとちょっとだけ可愛い。もちろん恋人の前でもデレデレはできないのですが、帰ろうとする正登の腕をぎゅっと掴んで「…ごめんね?」とか!「…泊まってく?」とか。初めて正登を家に泊めた日、いつも日記には「1時半まで勉強した」「1時まで勉強した」とか書いてるのに、


「正登が初めて家に泊まった。勉強しなかった」


ここわたしキュンとしちゃいました。かわいい!マイケルジャクソンの曲に乗って「ポウ!」とか言ってたり、性格は偏屈でもなんでもなく実際は結婚に揺らいでしまいそうな気持ちがあって葛藤したり、ちょっとこの早紀のキャラクターがかなり気になる感じです。「曲げられない」ってのは「わたしはここは譲れませんから!」っていうんじゃなくて「どうしても曲げることができないのです」的なニュアンス。キイナがあんまり好きな菅野美穂じゃなかったから嬉しいなー。