銭ゲバ

最初見たときは1話のほとんど妄想かよ!って思ったけど、よくよく見ていくと、「風太郎の妄想」=そのため、風太郎がわからないことは状況がちぐはぐ、というところとかがあって、しっかり作られてるなあと思った。
カロンが箱に入ってるとか、刑事と警官が一緒になってるとか、小学生同士でディズニーってのもなかなかないと思うし。
こうなりたかったんだね、ってなんだか哀しかったし、風太郎が最期に思う「幸せ」ってこんな平々凡々なものだったんだと思うとせつなくなった。金金って言ってた風太郎も、こんなささやかな幸せを望んでいたんだろうな。
ただ、成長して大学で茜と出会って…辺りからちょっと妄想激しくなりすぎてなー。受験票取り違えるとかどんなラブコメだよ!


風太郎が最後の最後にあがいてあがいて、緑に助けを求めて、唾でダイナマイトを消そうとして、そして「いくぞー、死ぬぞー!!」って気合入れて死ぬところは良かったなあ。結局人間に絶望したように思えた風太郎でさえ「生」を望んだんだなー。
前後して最後に風太郎の語りを入れたのはちょっとびっくりしたけど、あの前のあがくシーンが緑の妄想でこっちが本当の風太郎の最後って説もあったりしてなかなか興味深い。
あと最後まで桔平はオイシイ役でした。写真の風太郎と酌み交わすとかずるいだろ。泣かすな。「親より勝手に死んだらいけないんだぜ、風太郎」とか。お前のせいだろって思うけどさw
でもオヤジの「財布に6万5千円くらいあるのがいい」っていうのは、なんかすげーわかるわかるって感じだった。


あーあー終わっちゃった銭ゲバ終わっちゃった寂しいよう。