HERO

感想はというと
1.ドラマ版を見てない人にはあまりに不親切すぎる。
2.余計なシーンが入りすぎ。
3.ラストが不満。


という3点です。以下ネタバレ含みます。


ドラマ版を見てる人にはそこからの継続ネタ(離婚とか不倫とかあるよのマスター双子とか山口とか)あって面白いんだけど、映画からの人にはとっても不親切です。
そもそもスペシャルを見てなければ綾瀬はるか中井貴一の意味がわからない。


あと映画は130分だか140分だか、とにかく2時間超えなんですけど、その1/3近くを占める韓国ロケ。
オトナの事情だかなんだか知りませんが、特に必要性を感じない。
ここを削れば2時間でおさめられた。(基本的に2時間超える映画は好きじゃない)
そんな時間を使って掴んだ手がかりが物語に大きく影響するならともかく、あっという間に松本幸四郎に否定されてしまい、なんだかがっくりです。
久利生と雨宮しか行かないので城西のほかのメンバーが好きな私なんかはイライラ。


あと伏線?と思った香水も特になにもないまま終わってしまったり、
法廷の銅像は秤がつりあってる(重みが一緒)ってことを言いたいのだとは思うけど最後顔のアップになったり、
それいるか?と思うシーンが多かった。




で、一番納得いかないのはラスト。
ちょうど直前に抱きしめることすらないドラマの最終回(ホタル)を見て、もどかしい!しかしそこがいい!みたいに思った後だったので、そんな安直にキスすんなよって思いました。
それが万能翻訳機で久利生の言った言葉を拾って翻訳してしまわず、一回あるよを通してるのも微妙。
あそこは見つめ合うだけで良かった。
それか、「もう貴方に会わない」「(大事な人を)見てみたかった」って言ってた中井貴一のもとへ連れていって欲しかった。



とかもあるけど、でも面白い部分もありました。
話の大筋は割と好きだったし(大きな事件の引き金が小さな事件という構図とか)
そりゃねーだろ、って感じだけど久利生のことをみんなが温かい目で見てるのもほのぼのするし、
何よりやっぱり城西支部のメンバーがまた見れて嬉しかったなあ。
離婚裁判してる芝山さんとか、その裁判勝手に見に行って笑ってる遠藤くんとか、
光の加減でおじいさんと見間違える末次さんとか、6年一緒に居て未だに雨宮のメアドすら知らない江上さんとか。
車のスクラップ工場のシーンとかすごい好きだなー。
特に遠藤の意味ないスローモーションが面白くてたまらなかった。



とりあえず私は1300円の前売り券で見に行ったので元は取れた感じ。
それなりに面白いから見に行ったことを後悔することはないし、ドラマ好きだった人は見に行っていいと思います。
城西支部のスピンオフ希望!