あいにくの雨で/麻耶雄嵩

あいにくの雨で (講談社文庫)

あいにくの雨で (講談社文庫)

殺人の話はともかく、生徒会云々の話が最高につまらない。読むのも苦痛。それが最終的には伏線になってるのですが。だけど「つまらない」と思わせることが麻耶の思惑通りかもしれません。
まあ何より一番最初のページが13章で、そこで→これから読もうとしてるトリックのネタバラシ←があるんだからすごい小説だと思います。密室トリックはへなちょこだけども。
麻耶のこういう「小説」自体の定義を覆そうとする感じのとこが私は好きです。
でもやっぱり…生徒会のとこつまんないよ!ってかみんな高校生らしくないよ!(高校生っぽいのは祐今くらい)
まあそんなわけでやっぱイマイチかな。こう評価することすら麻耶の思惑通りという気がして怖いけど。