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厳密にはバラエティ番組ではないけどそのカテゴリに入れさせてくださいね。
さて今回のゲストは次長課長。井上のよさとコンビ愛がとても出ていたので、ちょっと書き起こしをさせていただきたい。



井上を笑わせたい

河本 本当にお客さん大事ですけど、お客さんの前にもっと近いお客さんがいるんですよ。何にせよ井上さんが笑わないと始まらないんですよ。なので、ネタをやるときは絶対必ず相方から笑かしますね。相方が笑ってるのを見てお客さんが段々笑ってくるんです。彼がここだよって教えてくれる。
井上 30超えて、感情が豊かになってきたというか…笑いやすくなってきて。こいつのためによくないと思うんですよ。
箭内 でも河本さん嬉しいんでしょう?笑われると。
河本 もちろんです。相方をまず笑かすことが僕の第一目標ですから。
箭内 じゃあ井上さんが笑ってなくて会場が笑ってるっていうときは。
河本 僕はあんまり満足してないんです。
井上 僕もあんまり満足してないです。置いていかれた感じがして。


キャラ芸人・河本

箭内 井上さんが(河本のキャラの中で)一番好きというか評価しているキャラクターは?
河本 あ。それは聞いたことないですね。
井上 うーーん……ま、ふつうの河本ですね。


知ってるからつっこまない

井上 僕が言い回しを考えてるので、基本つっこまないんですよね。わかってるんで。
箭内 わかってるからつっこまないっていうのは…世の中の芸人さんみんなわかってるわけじゃないですか。
井上 でも、つっこむこと…かなあって
河本 彼は本当にリアルがすきなんで、日常でなんでやねん!っていうことってないと。何で?とか、そういうことじゃんって。だからそれくらいのことしか言わない。


井上の誕生日

河本 俺、でも、メールアドレス入手したんです。(井上の)お誕生日、2月2日なんです。俺毎年、2月2日にサプライズ的なことやってるんですよ。(今年の)2月2日はないなあと思ってメールしよと思って。おめでとうみたいな。ハートマークつけて。さっとんおめでとう、これからもよろしくね、準ちゃんよりみたいな。
SHIHO そしたら?
井上 …消しますよね。 
河本 返信ないなあ思て。僕の誕生日も全然返信ないなあと思ってたら、こないだ初めて、生まれて初めて誕生日プレゼントくれたんですよ。それが俺のやらへんやらへん、っていってたゲームのカセットなんです。あんだけやらへんいったのに!
井上 やらへんって決め付けるのおかしいじゃないですか。やらないと。まずやらないとって思って。


2人の出会い

河本 僕はあの…転校してきたんですよ。どっちかなんですよ、転校生って。いじめられるのかヒーローになれるのかって。だから中庭で側転しながらバク転やってたんですよ。それが唯一の特技で。それをどうも1人で影からこっそり見てたんですよ。
井上 最初に思ったのは、俺もできるのに、と思ったんですよ。出たがりがまたきたか、って。
河本 中学校2年に野球部に入って、最初の練習で、みんな肩慣らしでキャッチボールしてるんですよ。でも1人だけ全力で素振りしてるやつおったんですよ。俺最初特待生かなと思って。で、あれとキャッチボールせえって言われて。『すいません。ちょっとキャッチボールやらんかなあ?』って言ったら。
井上 構わんよ、っていったんです。

他にもいろいろ良いところはあったのですが、長くなりすぎるので省略。井上が中学から達観していることはよくわかりました。
このコンビ、イラっとしたことはあっても一度も喧嘩したことがないそうです。そして力関係は完全に井上>河本なんですね。ネタ作りも河本がこんな人どう?って一所懸命プレゼンしても「おらんな」「おらんでしょ?」の一言でボツになったり、採用されればそこからは井上が主導でネタを作る。世間的な目線からするとちょっと意外な感じなのでは。
この2人はまず自分達が楽しいことをやってて、その楽しいことがお互い共有できてて、そしていい意味で力が抜けているような感じがする。賞レースで優勝したわけでもないし、これぞっていう一発的なものだけでで出てきたわけでもなく(タンメンは一時期かなりやってたけど)なんとなくふわふわと残ってい(るように見え)て、こういう感じってなんだかいい。心配事は井上が結婚できるかどうかぐらいですね。