告白/湊かなえ
「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る!
- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2008/08/05
- メディア: 単行本
- 購入: 25人 クリック: 692回
- この商品を含むブログ (755件) を見る
こちらはちょっと前に読んだから覚え書き。
「本屋大賞」って本の良さを知ってもらうようなもっとワクワクしてキラキラしたものかと思ってたので、これが受賞作と聞いてちょっとびっくりするくらいダークで救いようのない小説。確かに引きこまれたし、文章力はあるんだと思う。展開もそれなりに伏線があったりするし。でも1章で終わりで良かった。2章以降はちょっと蛇足だな。
容赦がない小説って嫌いじゃないし、まあそりゃ先生の立場からすると赦さないよなーって思うんだけど、生徒にある程度感情移入できるような描き方をしておいて叩き落された感じで、後味悪いっていうより正直胸くそ悪いって感想。
でもこの人の他の作品を読んではみたくなった。