愛Pod@本多劇場

こんなの見てきました。
http://www.osamushow.com/form/index_aipod.html


作・演出/鈴木おさむ
出演/今田耕司堀内健高橋茂雄小杉竜一村上大樹拙者ムニエル)・高田郁恵(毛皮族


友達から聞いてこの舞台を知ったのですが、最初お笑いかと思ったら芝居っつーことで、どんなことになるか想像もできなかったんだけど、コメディ舞台よりもう少しお笑い寄り、だけど案外シリアスなシーンもあったりして、扱うテーマも若干重め。最初は村上さんのモノローグから始まって、いかにも芝居っぽい入り方をしたので数分は見慣れないせいもあってそわそわしちゃったけど、ホリケンがくるくる回転し出したのでなんとなくほっとしたw
この企画は今ちゃんと鈴木おさむ主導でやってて、前回はジュニアが出てたみたい。み、見たかった…!


脚本はなんとなく調べた知識詰め込みました!っていう感じがしたなあ。でもオチとか伏線とかには「あー!」ってなったし良かった。ただ「村上が今ちゃんの才能に嫉妬していく」って展開なのに、あんまり今ちゃんの発言に才能を感じなかったのは痛かったかも。
どこまでアドリブかはわからないけど、今ちゃん・ホリケン・茂雄の3人がボケとボケで畳み掛け、それを小杉が絶妙なツッコミをガシガシきめていって、笑いの増幅度が半端ないしそれは本当に面白かった。というかあの3人をさばく小杉を素直にすげえと思った。達者な方が揃ってる分安心して見れたしそれに救われた感が。


気になったのは演出面。音楽が急に入ったりブツ切りだったり、あとこれはどこまで指示でやってるのかわかんないけど台詞を言うとき立って終わったら座るとか村上さんは延々頭を掻き毟ってるし動きがワンパターンなのと、暗転が多くて…とは言いながらも暗闇の中動いてる姿を目を凝らして見るのが好きなわたしなのだが(だって舞台上で素になるのってそのときだけだし)。シャカの大熊さんもそうだけど、お笑い系の人ってカットイン・カットアウトを好む傾向にあるのだろうか。ああ、あと村上さんとかオイシイトコゼロだったのも気になった。ちょっと可哀想。


で、ホリケンですが、比較的吉本色の強い中にいてもホリケンはやっぱりホリケンで、あのホリケンワールドへの引きこみ方もすごいと思ったけど、脳外科医?の役なので難解な台詞が多いのに一応噛んだのは1回だけで頑張ってました。芝居だからこそ別のホリケンを見たいという気持ちと、「ホリケン」を見たいという気持ちで揺れたなみっこ。(お前の感情なんか知らねーよとお思いでしょうが)茂雄は劇中劇のようなのがあったときに全然違う感じになってて流石だった。


総括していうと、どうなるか想像できず期待をあまりしていかなかった(もっと笑いもない感じだと思ってた)のもあったけど、面白かったし、出演してる人々のポテンシャルの高さを感じました。
これを教えてくれた友達に感謝です。