ガチ☆ボーイ

レイトショーで1人鑑賞。
タイトルもえ?って感じだし、学生プロレスの話だし、佐藤隆太やキャストにもそこまで興味がなかったから、映画館で予告を見なかったら絶対行かなかったと思うんだけど、予告だけで泣きそうになったので、見てきました。
残念なのは同じ人が多いのかいまいち人が入ってないとこなんだよな。
あと泣ける重大なシーンを予告でネタバレしてるってとこだ。


感想はあれだ。すげえ泣いたぜ…。
主人公の五十嵐は記憶障害で、寝たら昨日の記憶を忘れてしまうって話なんです。
だから大事なことも忘れちゃって、それって生きてるって言えるのか自問自答しながら毎日を過ごしてる中で、プロレスをやると教えてもらって忘れてることも身体が覚えてたり、アザや筋肉痛があったりして自分が昨日何かしたって証が残る、今自分が生きてるって感じることができるのがプロレスなんですよ。
設定はちょっと重いけど、でも佐藤隆太の役得か暗くならずに明るく楽しく見れます。
個人的にはバンビーノ!では向井理のが後輩でヘコヘコしてたのに立場逆転してるとこがちょっと面白い。
あのときはヘコヘコしてたせいか、佐藤隆太より背高いとは思わなかったな。
もう終わっちゃうみたいだし、なかなか友達誘っていいね、見に行こう!ってならない映画ではあるけど、プロレス知らない私でも全然楽しめたので、ホント見て欲しいです。



以下ネタバレ。

あと泣けたのは、麻子に告白するシーン。
「ごめん、それ4回目…」って返されるの、なんかすげえー切ないな…。
常に毎日何があるかメモってきた五十嵐が唯一メモれなかったことが「あさこさんはレッドタイフーンさんが好き」ってことで、「そんな大事なことなんでメモってないんだろう…」っていう弱々しい台詞がまたせつない。
でも書けなかったんだろうな。どうしても文字にできなかった。それがまた哀しい。
あとは奥寺さんと2人でお風呂に入ってるシーンで、「自分の記憶に残らなくても、みんなの記憶に刻んでやる」って言ったとこ。
ちょっ…いい台詞過ぎるだろう!!!と思いぶわっと涙が。
その直後「今の、ちょっとかっこ良くなかった?」「昨日から考えてたんだ」って和むんだけど、まんまとやられました。
最後の試合でのドロップキックやツープラトンバックドロップ、ずっと喋らなかったデビルドクロさんが最後喋るとことかベタにお父さんが来るとことかも泣いてしまいました。
ハンカチは持ってった方がいい映画ですね。