白夜行/東野圭吾

白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)

やりきれないって言葉がぴったりくる小説。話に強いテーマがあるわけでもなく、終わり方もすっきりしないんだけど、それでも読んだ後にがーんと来るような話でした。
雪穂も亮司も子供の頃から辛い経験をしてきていて、雪穂はそれでも「負けるもんか」っていう強い意思を持って生きてる。見てて痛々しいくらい。一方そんな雪穂を影から支えている亮司は罪悪感と戦いながら生きてる。
最後の二人の対面は、この二人の生き方を強く象徴しているように思えました。ぜひ色んな人に読んでほしい1冊です。